サイトマップ
今月のほっと情報

Vol.1 お酒のみに警告
Vol.2 コレステロール値の高い人へ
Vol.3 セックスが弱くなった人へ
Vol4. スポーツと突然死
Vol.5 タバコは有害か
Vol.6 花粉症の季節だ
Vol.7 腰痛の予防について
Vol.8 胃・十二指腸潰瘍の薬
Vol.9 40才代以上の10人に1人は糖尿病


Vol.9
40代以上の10人に1人は糖尿病

  高木 敏(消化器内科)
我が国で糖尿病の疑いが強い人が690万人に上り、更に糖尿病を否定できない ”予備軍”を含めると、何と約1400万人と推定されることが厚生省の「糖尿病実 態調査」で明らかになりました。この調査は昨年11月全国で20歳以上の5883 人を対象に調査されました。それによると糖尿病が強く疑われると判定された人 は、全体の8.2%(男性9.8%、女性7.2%)でした。糖尿病の疑いを否定でき ない者まで含めると男性では30〜39歳で6%、40〜49歳で13%、50〜59歳 で24%を占めています。一方、女性では30〜39歳で5%、40〜49歳で13%、 50〜59歳で18%と、頻度にはそんなに男女差がなく、年齢が上昇するにつれて 高くなります。糖尿病の疑いが強い者は60歳代の男性が一番高く、17.3%に 上ります。また、糖尿病の疑いの強い人の52.7%が現在あるいは過去に太って いた経験があり、糖尿病の予備軍でも37%が肥満していました。どうも日本人で は太ってくると糖尿病になりやすいことが分かります。

糖尿病は血液に含まれるブドウ糖の量が異常に高くなる病気です。高血糖状態が 続くと体の重要な臓器に栄養を送っている血管に障害がおき、様々な病気が発生 します。例えば、脳卒中、心筋梗塞、腎臓障害など深刻な病気が発生します。

1996年の患者調査では、治療を受けていた糖尿病患者数は217万人で前年よ り61万人も増加しています。糖尿病による網膜症で失明する人は、毎年約5000 人に上り、糖尿病による腎障害では、毎年約8000人が新たに血液透析を受けて います。合併症では、その他に手足のしびれ感や、異常な痛みなどの神経障害が 多く見られます。血液の流れが悪くなると足の先が腐って来ることもあります。 感染に弱くなるのでオデキが出来やすく、肺結核が起こりやすくなります。

これらの病気を阻止するには、糖尿病を早期に発見して食事療法と運動療法によ って標準体重になるまで減量して血糖コントロールするしかありません。 糖尿病の対策が難しいのは、自覚症状が出にくく本人が病気に気付かないという 点にあります。従来の尿糖検査では正常と言われていた人でも、血糖値を調べる と異常の人がかなりいることが明らかになりました。そこで近い将来は一般健康診 断の項目の中に、血糖検査を入れる必要が出てくると思われます。 最近、疲れやすい、だるい、食べる量が多くなったり、ソフトドリンクを沢山飲む様 になった人は、是非血糖検査を受けて下さい。

日本では、糖尿病は贅沢病ではなく、今や国民病になったと思って下さい。


このページの先頭へ戻る


Copyright(c) 2004 Shinmachi-clinic. All Rights Reserved.