定期健康診断をすると、どこの事業所でも異常所見のトップは高脂血症です。
高脂血症は、主にコレステロールや中性脂肪が高い場合をいいます。
では、コレステロールはどんな病気と関係が深いのでしょうか。
コレステロールの値が上昇すればするほど、発病のリスクが高くなるのは、心筋梗塞であることは、いろんな疫学調査で知られています。
これに、高血圧、喫煙(一日20本以上)、肥満、糖尿病が加わるとリスクはさらに跳ね上がります。
一方、女性では一般に女性ホルモンが活発に分泌されているとき(生理がある人)は、 コレステロールが上昇しても動脈硬化はあまり進みません。
したがって、心筋梗塞の危険は少ないのです。
しかし、閉経期を迎えると、女性ホルモンの分泌が低下するので心筋梗塞のリスクは、男性とあまり変わらなくなります。
秋田大学の苗村先生によれば、女性で注目すべき事は、45歳以上になると、コレステロールが高くなればなるほど、脳萎縮がひどくなってきます。
脳萎縮が進めば痴呆になります。
女性は長生きするので、ぼけてしまうのを何としても防がねばなりません。
さて、いままでコレステロールは悪いもののように述べてきましたが、これらは足らなく てもいけません。コレステロールは、細胞膜の成分やステロイドホルモンの材料、さらに免疫力にも関与しているので、低下するとガンになりやすくなります。
また、性格では、くよくよ悩んだり、閉じこもりがちになり、自殺や事故をおこしやすくなるといわれています。
では、コレステロールが高い人はどうしたらよいのでしょうか。
食事は、魚類や豆腐類などバランスのとれた物をとり、緑黄色野菜を多く食べて下さい。
適度の運動も大切です。
たばこは、一日20本以上吸っていると善玉コレステロール(HDLコレステロール)が減少します。これは血管壁にたまった油かすをきれいにする清掃車の役割をしているので、これが低下すると動脈硬化がすすみます。
コレステロールの上昇が250r/dl以上なら朝一回の服用でコレステロールの値を下げる薬をおすすめします。
WOSスタディ(1995年)によればプラバスタチンという薬を飲んでいる人は、偽薬を飲んでいる人と比較すると6年経過したところで心筋梗塞は31%、総死亡率は22%減少しました。このことによって現在では、コレステロールを下げる薬が広く服用されるようになりました。
コレステロールの高い人はぜひ医師と相談してください。
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