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今月のほっと情報

Vol.1 お酒のみに警告
Vol.2 コレステロール値の高い人へ
Vol.3 セックスが弱くなった人へ
Vol4. スポーツと突然死
Vol.5 タバコは有害か
Vol.6 花粉症の季節だ
Vol.7 腰痛の予防について
Vol.8 胃・十二指腸潰瘍の薬
Vol.9 40才代以上の10人に1人は糖尿病


Vol.5
タバコは有害か?
愛煙家・嫌煙家必見!!
  高木 敏(消化器内科)
タバコは今や目の敵にされています。
タバコを吸う人にとっては、さぞかし肩身の狭い思いをしている事でしょう。


タバコに対しては、過去に色々な調査が行われています。
タバコを吸わない人に比べ肺ガンの発生は4.4倍、心臓病は4.6倍のリスクがあります。
喫煙者のガンで亡くなる確率は30%と言われています。
一方、タバコを吸わない人のガンで亡くなる率は、18.5%でタバコを吸う人より低い確率です。
心筋梗塞が発生する率も高く喫煙者は7.4%ですが、非喫煙者では4.4%にすぎません。
喫煙者の4人に1人は、ガンかあるいは心筋梗塞で亡くなることになります。
これは非喫煙者の2倍になります。男性ではタバコ1本が5分30秒寿命を縮めたことになります。
タバコの煙は周りの人にも影響を与え、肺ガンの発生率が高いことも分かっています。
喫煙する夫を持つ非喫煙者の妻が肺ガンになる危険性は、非喫煙者の夫を持つ妻を1とすると2倍になります。
この逆も同様で、タバコを吸う妻を持った夫の肺ガンになる危険度は2.3倍でした。
また、周りにタバコを吸う人がいると心筋梗塞になる危険度は男女共1.3倍になります。


皆さんの中には、タバコを吸っても長生きしている人だって沢山いるではないかとおっしゃる人も
いるかもしれません。
英国のR.Petは中年男性10万人あたりの肺ガンの死亡率を報告しています。
非喫煙者の肺ガン死亡率は10万人当たり12人なのに対して喫煙者では296人でした。
でも肺ガンにならない人も沢山います。但し、あなたがならない保証はありません。


しかし、本当にタバコは、なにもメリットがないのでしょうか?
英国では、1951年から1971年までのおよそ20年間で、医師で禁煙した人の数は6割以上に達していました。そこで、もしこの期間にタバコをやめた医師3万4千人の死亡率で以前より減少したものがあれば禁煙の効果と考えられます。
では、何が減ったのでしょうか?
心筋梗塞は38%、脳卒中は42%、肺ガンは36%の減少がありました。
ところが肝硬変は反対に30%増加していました。ほとんどがアルコール性肝硬変です。
自殺は48%、事故死は86%の増加です。タバコが飲めない腹いせに酒に溺れ肝硬変になったり、ストレスが強くなったり、心がすさんで自殺や事故に追い込まれたのかもしれません。
結局、総死亡率ではたったの9%しか下がっていませんでした。


ところで、ニコチンは記憶力を高め精神的緊張を緩めることが知られています。
これは肺から血液に入ったニコチンが、脳内でアセチルコリン性の神経支配を受けているニコチン受容体に働くからです。ぼけの原因といわれるアルツハイマー病では、アセチルコリン性の神 経が著しく減少します。
タバコを吸う人では、アルツハイマー病が30%減少していることが明らかになっています。
つまり喫煙者では、ぼけが起こりにくいのです。
また、顔の表情か堅くなり歩行が出来なくなる難病パーキンソン病の発生を、半分に減らしていることが分かっています。


以上、タバコの欠点と効用について述べて来ました。
さて、あなたならどうしますか?



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