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健康診断の検査

健康診断の検査について
 
各検査の説明
一般健康診断 ・・・・・・・ 定期健診又は雇入時健診の検査項目別一覧
尿検査 ・・・・・・・・・・・・・ 尿蛋白・尿糖・尿ウロビリノーゲン・尿潜血
血液検査 ・・・・・・・・・・・ 貧血検査、血液像検査
生化学検査 ・・・・・・・・・ 肝機能検査、脂質検査など
免疫・血清学的検査 ・・ ヴィールス検査

血液生化学検査


血液を遠心分離器にかけると、下に有形成分(血球)が沈み、その上に液体成分(血清)が分離します。
この血清成分の内容を調べるのが、血液生化学検査です。

GOT(AST)・GPT(ALT)
肝臓や胆道系の診断に
GOT基準値
10〜40 U/l
    
GPT基準値
5〜45 U/l
GOT(グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ)とGPT(グルタミン酸ビルビン酸トランスアミナ ーゼ)は、ともに肝細胞に多く含まれているトランスアミナーゼと呼ばれる酵素の仲間です。肝細胞 が壊れたり、肝細胞膜の透過性が高まると血液中に流れ出て増加します。GOTは、肝臓以外にも 心筋、骨格筋、腎臓などに多く存在します。これらの臓器に異常が起こると増加するので、肝臓病 のほか、心筋梗塞、溶血などの診断に役立ちます。GPTは、肝細胞の変性や壊死に敏感に反応す るので、肝臓や胆道系の病気の診断や経過をみる重要な検査です。
ALP
肝臓・骨・胆管などの病気で増える
基準値
74〜223 U/l
ALP(アルカリフォスファターゼ)は、ほとんどの臓器に含まれる酵素ですが、血清中のALPはおも に肝臓や骨・骨盤小腸などから出てきた物です。胆石や胆管の病気で胆汁の流れが悪くなると上昇 し、肝がんや肝炎、骨軟化症やくる病などでも増加します。異常値の場合は、他の検査結果もみて 原因を診断します。
γ−GTP
高いと胆管の病気が疑われる
基準値
60 U/l以下
γ−GTP(ガンマグルタミールトランスペプチダーゼ)は、腎臓や膵臓、肝臓、脾臓などに多く含まれ る酵素で、胆石や胆管の病気などで胆汁の流れが悪くなると血液中に急増します。アルコールや薬 剤による肝障害に敏感に反応して高い数値になるため、アルコール性肝障害の検査として知られて います。肝がんや胆道がんでも上昇します。
ZTT
肝臓の病気で上昇
基準値
2.3〜12.0 U
ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)は、血清中の蛋白の性質を調べる検査です。肝臓に病変があって肝機能 が低下すると、肝臓がつくる血清蛋白のアルブミンが減少し、相対的にγ−グロブリンが増加してき ます。ZTTの検査では、混濁の程度がγ−グロブリンの濃度と比例して高くなります。
慢性肝炎や肝硬変で上昇します。
TTT
肝機能や膠原病などのスクリーニングに
基準値
0.5〜6.5 U
TTT(チモール混濁試験)は、血清に試薬を加え、血清中の蛋白が固まって濁ったり、沈殿物ができ たりする蛋白の膠質反応をみるもの。ZTTとともに古くから肝機能のスクリーニングとして行われて いる検査です。
慢性肝炎、肝硬変閉塞性黄疸などのほか、膠原病、慢性関節リウマチなどでも高い数値となります
血清総蛋白
肝臓や腎臓の機能異常をチェック
基準値
6.5〜8.2g/dl
血清中に約7〜8%ある蛋白質は、アルブミンとグロブリンの二つに大別されます。血清蛋白は普通 一定の平衡状態に保たれていますが、肝臓や腎臓の機能が障害され、体内の代謝に異常が生じる と変動します。血清蛋白量が増えた状態を高蛋白血症といい、脱水症、肝硬変、慢性炎症、悪性リ ンパ腫などでみられます。逆に低蛋白血症は、栄養障害、ネフローゼ、重症肝障害、悪液質などで 起こります。
総コレステロール
高いと動脈硬化の危険性が
基準値
150〜219r/dl
コレステロールは脂質の一種で、細胞の構成成分であり、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁酸 の材料ともなる重要な物質です。
血液中にいろいろな形で存在するコレステロールの総計を総コレステロールといい、この数値が高 すぎると動脈硬化を促進する危険があります。
HDLコレステロール
低いと動脈硬化のリスクが高い
基準値
♂41〜80r/dl
♀41〜90r/dl
コレステロールなどの脂質成分は、蛋白質と結びついた形で血液中を流れていて、結びついた脂質 の種類により七つに分類されます。
このうち動脈硬化の進展と関係しているのが、低比重リポ蛋白(LDL)と高比重リポ蛋白(HDL)です。
LDLは全身の細胞へコレステロールを供給する運び屋(悪玉)、HDLは末梢組織で不要なコレステ ロールを集めて肝臓に戻す掃除屋(善玉)の働きをします。HDLの数値が低いときは動脈硬化が進 行しやすくなります。

※LDLの値は、検査では出ないので、総コレステロール・HDL・中性脂肪から計算でだします。
計算式 LDL=Tc−HDL−Tg×0.2
  • Tc=総コレステロール
  • Tg=中性脂肪
中性脂肪(トリグリセライド)
高いと動脈硬化や急性膵炎の危険が
基準値
50〜149r/dl
中性脂肪は、体内ではおもにエネルギー源として利用されますが、余った分は皮下脂肪となって蓄 積されます。
血液中では蛋白と結びつき、リポ蛋白となっていますが、血液中の中性脂肪が増え過ぎると、動脈 硬化や急性膵炎の危険因子となります。中性脂肪の測定は、食事の影響が大きいので、12〜16 時間絶食後の早朝、空腹時に行うのが原則です。
尿酸
高いと痛風や結石の危険             
基準値
♂3.5〜7.9r/dl
♀2.6〜6.0r/dl
尿酸は、細胞核の成分であるプリン体の最終代謝物で、腎臓から尿として排泄されています。
普通、尿酸の成分と排泄はバランスだとれているのですが、何かの原因でバランスが崩れると血液 中に尿酸が増えます。尿酸は血液に溶けにくいため、濃度が増すと結晶をつくって関節や内臓に沈 着したり、結石をつくったりします。とくに足の親指の付け根の関節に尿酸の結晶がたまると、炎症 が起こり激しい痛みの痛風発作を起こします。
尿素窒素・クレアチニン
腎機能を知る指標
尿素窒素基準値
8〜20r/dl
クレアチニン基準値
♂0.81.3r/dl
♀0.6〜1.0r/dl
蛋白質は体内で利用されたのち、窒素化合物となって腎臓で濾過され尿に排泄されます。そうした 化合物の代表が尿素窒素で、クレアチニン、尿酸などもその仲間です。腎臓の機能が大きく下がる と血液中の尿素窒素やクレアチニンの数値が上がります。尿素窒素の数値は高蛋白の食事や水 分制限、薬剤などの影響を受けやすいので他の検査結果と合わせて判断します。
血糖
糖尿病のスクリーニング
基準値
70〜110r/dl
糖質は、体内でブドウ糖に分解されて血液に入り、体のエネルギー源となります。肝臓では余ったブ ドウ糖をグリコーゲンに変えて貯蔵し、必要に応じて再びブドウ糖に分解し利用します。こうして血液 中のブドウ糖(血糖)は一定の濃度に保たれています。ブドウ糖がエネルギー源として利用されるた めには、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの助けが必要です。またインスリンは血糖値 を一定に範囲にコントロールする働きもしています。
インスリンの作用が弱まると血糖値が上がりますが、この状態が慢性的に続くのが糖尿病です。
血糖には、空腹時に血糖値検査と、ブドウ糖を負荷する検査とがあります。
血清アミラーゼ
膵管などの異常で上昇
基準値
60〜190 U/l
アミラーゼは、膵臓と唾液腺から分泌されるデンプンを消化する酵素です。膵臓に障害が生じて、 十二指腸に通じる膵管がつまったりすると、上昇します。そのため急性膵炎、慢性膵炎、膵臓がん などの診断に役立ちます。


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