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「インフルエンザワクチン」

みなさん、おはようございます。所長の神應です。

先週後半、仲間から質問されてしっかり答えることができなかったことを調べてみましたので共有したいと思います。

それは、「「インフルエンザワクチン」って11月中に打たなければいけないの?という問いです

巡回でインフルエンザを接種している企業さんから、今年ワクチン確保が厳しく巡回接種が断られたので困っているという問い合わせが増えております。わが社も懸命にワクチン確保に動いており、昨年分プラスアルファほど確保できるめどが立っていますが届くのは12月中旬になってしまうようです。ただ問い合わせがある全部の企業さんに満足できるような確保は現在のところで来てないのが現状です。

では、実際どうしたらいいのかを論理的に考えてみたいと思います。

まず、厚生労働省の資料によると、10月も昨年、一昨年以上に供給されているようです。そして、12月中旬には、今年分のワクチンの製造が終わっているようです(https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000352296.pdf)。

厚労省の情報と現場の情報かなりギャップがあるのは、昨年同様問題点なんでしょうね。解決できないところはほっといて、考えを進めていきましょう。

まず、国立感染症研究所のインフルエンザの流行者のデータを見ると、

縦軸が定点当たりの報告数(全国的な流行開始の指標は1.0)、横軸が週数ですが、ここ数年は、12月から4月までは流行しているということなりそうです。

これを踏まえて次に気になるのは、ワクチンは接種後いつくらいから効果発現が始まり、どれくらい持つのかということでしょう。

これは週末調べた範囲では、根拠を示してこうですということはできませんでした。ただ、インフルエンザの添付文書には、

効果の持続は、流行ウイルスとワクチンに含まれているウイルスの抗原型が一致した時において3カ月続くことが明らかになっている。」

と記載がありました。

さらに、多くのクリニック、他市の市役所健康推進課などのHPで、

「ワクチンの予防効果は接種後2週から5か月程度と考えられます。季節性インフルエンザワクチンに関するこれまでの研究によると、接種後1週から2週間後に抗体が上昇し始め、1か月後までにはピークに達し、3か月から4か月後には徐々に低下傾向を示すことがわかっています。したがってワクチンの予防効果が期待できるのは接種後2週から5か月程度と考えられています。」

と記載されています。

医学的な根拠がどこまであるかは不透明ですが、全部が信用できないとも考えにくいと思うのでこれをもとに考えてみたいと思います。

不活化ワクチンを身体に摂取し、抗体ができるのに1~2週間というのは納得できます。風邪もそれくらいでだいたい良くなりますもんね。そして、1か月後までにはピークが続き、3~4か月後には徐々に低下傾向ということは、1~3か月はピークの抗体価を保っていると考えられます。そして徐々に3~4か月後から徐々に低下ということは接種後5か月くらいは効いているのではということなんでしょう。

以上を踏まえると、ひとまず、接種後2週間から5か月くらいまで効果があると考えてよさそうです。

これを踏まえるとワクチンは11月~1月中くらいに接種するのが理屈的には正しく、あとは需要と供給のバランス何でしょうね。

インフルエンザワクチンの接種は、厚生労働省のインフルエンザQ&AのQ.19によると(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html)

インフルエンザワクチンの最も大きな効果は、「重症化」を予防することです。』

と記載があり、かからなくすることではないということです。産業医などで去年ワクチン打ったのにかかったから今年は打たないというのは、重症化しないでよかったですねということになるのでしょう。

自分の身を守るため、免疫の十分でない子供たち、免疫が落ちている高齢者などの家族がいる方は家族のためにも積極的に摂取してください。この考え方をするとインフルエンザワクチンも「自己中心的利他」になりますね。

「チームトータリスト」のみなさん、追加で聞きたいことなどあれば遠慮なく教えてくださいね。

今日は「私は自分の仕事が大好き大賞」に7名で参加してきます。楽しみです!

 

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